ティルト

ティルト(tilt)

辞書で引くとポーカーでの「ティルト」とは、プレイヤーの心理が動揺した状態と説明があります。

ポーカーで心理が動揺した状態とは、プレイ中に自分の意思に反する出来事が起こり、それに対して自分を抑えることのできないほどの切れた状態の精神的動揺を指しています。

例えば自分のカードが[A][Q]、フロップで[A][Q][2]が出て、良いハンドが揃ったのでベットすると
ターンで[10]が出たので更にベットをすると、相手は再びコール。
リバーで、[7]が出たときベットした処、相手はレイズするではありませんか・・・。
てっきり相手は[K][J]を持っているとの予想でコールすることにしたのですが・・・しかし、相手の持ちカードは[7][7]！勝てる見込みが低いにもかかわらず、リバーまでコールし続けてきて、最後のリバーで[7]が出てラッキーな勝ちをしたわけです。

これはイケると思ったのが、最後には他のプレイヤーに勝ちを持って行かれたという、そんな目にあった時には、あなたはそれが運のなさというものではなく、統計学上起こりうる現象だということを思うことです。

確かに良い手が負けることもありますが、あなたにそれが起きるのと同様に相手にもそれは起こることです。

このことで「ティルト」による、まともな判断力を失い始める状態を回避しなければならないです。

それが簡単なことではないということにあなたも気づくかもしれませんが、それこそが良いプレイと悪いプレイの分かれ目でもあります。

精神的に余裕をもたらすのが「楽しむことを忘れない」という気持ちです。

特に初心者としてプレイしている時期には、何よりも大切なのがプレイすることを楽しむということに尽きると考えます。

そんな時は、気分転換をするのが得策ですが、散歩でもトイレに行くのも良く、気分転換できるようなことならなんでもいいと思います。

金銭が絡む勝負事には付きものの「ティルト」、ポーカープレイには、バッドビート（悔しい、いやな負け方）を経験するプレイヤーが殆どだと聞きます。

ギャンブラーに対してギャンブルで対抗するようになっては、冷静さを欠く勝てないプレイヤーへ向かって一直線に向かってしまっている最悪の状態です。

この精神のコントロールを制するのが、何よりも「楽しむ」ということを忘れずにプレイすることに尽きると考えます。

駆け引きで重要なことは「精神的に強くなること」が一番の得策になるわけで、場数を踏んであらゆる手法を体験することが必要でしょう。

そして、自分がバッドビート（悔しい、いやな負け方）をしたら、バッドビートを他のプレイヤーに味あわせたことを思い出すことで「ティルト」を回避する方法もありかと思います。